近頃、様々な出来事に急きたてられ、ゆっくりと本を読む時間などなかった。
そこで、「久しぶりに本でも借りよう」と思いたち、図書館へと向かったのは不思議でもなんでもない、当然の流れだった。
久しぶりに行った市営の図書館は懐かしい空気をまとっており、心が不思議と安らいだ。
魂の安らぐ場所。そう表現すればいいのだろうか。
陳腐な表現ではあるが、それ以上に適切な言葉が思い当らなかった。
長い間多くの人が踏みしめたリノリウムの床の上を歩く。
ゆっくりと寄り道しながら。しかし確実に目的の棚へと。
やがて自分は足を止める。
向けた視線の先には、ライトノベルの山。
文学の世界においてひときわ異彩を放つ装丁を施されたそれらの本の一冊に手を伸ばす。
手に取った本の題名は『BlackBloodBrothers7‐王牙降臨‐』。
じっくりと読むでもなく、ただおもむろにページをめくる。
そこにあるのは、長らく忘れていた懐かしき文体。
ああ――なんということか――
自分は、この世界を久しく見ていなかった。触れていなかった。
荒唐無稽な世界に現実感を吹き込む厨二病の世界を――
自分は――自分はこの世界が好きだったんだ。
だからこそ小説を書き、絵を学び始めた。
すべての始まりが、ここに在った。
やがて自分はゆっくりと本を閉じ、手持ちのバッグへと収める。
まだまだそのバッグには空きがある。
その空間は、ここにある本を納めるために存在するのだと、今ならわかる。
そう、だいたい20冊くらいなら入りそうだよね?
ってことで二週間で返さにゃならんのに20冊も本借りた阿呆こと大牙です。
どーすんのよ、これ!
ただでさえ時間ないのに借り過ぎだから!
小説とかイラストとかと両立無理。絶対無理。
なので、当然の如くラノベ読むのを優先させます。ええ。
暫くは暇を見つけ次第読みまくってます。
絵とか小説は……まあ、気が向いたら?(ぉぃ
ちゃんとやりますので、今回はゆっくり本を読みたいと思います♪
無題
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